ベトナム縦断*旅日記 第7日

{photo:道路脇に立てられたフランスパンのスタンド}
(黒いのは、バスのワイパー)

  
  −−−−−− ベトナム縦断9日間旅日記 ― 第7日 −−−−−−

{7日目;9/25(金曜日)}

[うるさい朝]
泊まった宿は、ベトナムのカオサン通り(旅行者に有名なバンコクの通り)とも
いわれるフォーングーラオ通りに面している。また、ほとんど角に位置する為、
交通量の多いレロイ通りにも面している。そのせいで、朝はうるさかった。その
騒音の為、6時前には起こされた。ベトナム人の朝は早い(5時スタートが標準)。
おかげさまで朝寝坊の心配はなくていいかも。
  この騒音の事を知っていたら、いや、予想できていたら、もうちょっと値切れ
たのに、、、とちょっぴり後悔した。

[シンカフェ・メコンデルタ(ミトー)ツアースタート]
シンカフェはベトナムで一番有名な旅行会社だ。新規参入のキムカフェと共
に日本のパックツアーにも組み込まれているようだ。皆集まってくるのか集合時
間に行ってみると、人でごった返していた。50人乗り級のバスが4台。その内
メコンデルタ行きは2台。ほぼ満席だった。AK君や初日に宿探しを一緒にした
カップルにも巡り合い。並びの席についた。祝日絡みということもあって日本人
のシェア率は80%を超えていた。

ホーチミン市からミトーまでは片道70Km。
途中、市内から4Kmはなれた中国人街チョロンでは、月餅のでかいハデな看
板が多数目についた。(昨日、置いてきぼりをくった地点が、ここだったらヤバ
かったな。そういやベジタリアンレストランのウエイトレスも中国の血が混じっ
ているっていってたっけ。)なんて考えているうち、郊外に出ていった。

沿道に売っていたフランスパンのディスプレイが面白かった。立て看板の前
面に長いフランスパンが4,5列縦に並べてある様子は、誇らしげに見えた。
(写真は上)

ミトーに着くと、大中の船に2回乗り換えて高床の水上生活をしている地域
にちょろちょろと入っていった。普通に川で生活をしている風景がそこにはあっ
た。ここで降りて、歩き回りたいと思ったが、それはかなわなかった。船は、す
ぐにUターンして元の船付き場に戻った。

簡単な昼食があり、1時間の散歩タイム。客がたくさんくるのか、スレてい
ないのか2個所に設置された土産物屋は押しが強くなかった。観光で潤っている
のか田舎にしては、結構しっかりしたモダンな造りの家が多かった。

ここで、ハンモックも初体験。予想通り気持ち良かった。ぶんぶん漕いでい
ると気持ち悪くなってくるのだが、、、。

茶色い粘土色をした川幅の広い(1Km以上)川を中サイズの船で横断した。僕
たち4人は途中、川の中央でかわる代わる舵を握らせてもらった。舵は、予想
外に重かった。川の流れのせいか、真っ直ぐ進むのが難しかった。

小型の船に乗り換え、ジャングルの中に入って行った。
  ココナッツキャンディ、蜂蜜、米で作った酒などの製造工程を見学した。好奇
心旺盛なAK君につられて、ココナッツを刀の背で割ったり、蜂蜜の巣に指をつ
っこんだりした。(蜂蜜の巣に指をつっこませるのは常時やっているようだ、最
近TVで見た武田鉄也が同じ事をしているのを見て笑ってしまった。)最近、こ
ういった観光地でのスタンドプレーをやってなかったなぁ。海外旅行はまだ10
回やのに、一度見たものや似たものに対する好奇心を錆付かせた様なふるまいを
している。と反省。
ココナッツキャンディ工場
ココナッツ割りの工程
小川の網漁
何が取れるのかと注目していると、、、
桜えび大の小さな
川えび1尾
蜂蜜の遠心分離機
ツアーの小船に乗り込んできた可愛い子供達

フルーツも頂いたし、蜂蜜と酒をお好みで入れた紅茶も飲んだ。一日のツア
ーはベトナムで3回目だが、一番安いのに、一番充実していた。他の3人も同様
の感想を話しあった。


[葛藤:最後の丸1日]
  帰り大きな船に乗り換えた時、舳先に仰向けに寝転びながら、明日をどうする
か葛藤していた。丸1日使える最後の日。大切にしたかった。

市内に戻ってから、シンカフェでビーチの1日ツアーを見つけた。ベジタリ
アンレストランのウエイトレスにも相談した。考えたプランは下記の通り、

1) シンカフェのクチトンネルのツアーに参加する。
          無難だけど、戦時中のトンネルは、フエのDMZ(非武装地帯)ツアー
          で、すでに見ている。多分感動は薄いだろう。(US$4)

2) ビーチへ1日ツアーに参加する。
          片道125Km離れたブンタウビーチへワゴン車で行くツアー。US$12。
          ネックは、最少催行人数の8人に後2人足りない事。

3) バイタクの運ちゃんを1日雇う。
          昨日の様な置いてきぼりが心配。料金トラブルも予想できる。

4) バイクを1日借りて、自分自身でオリジナルの1日にする。
          1日(9〜20時)借りてUS$5。安いと思う。(フエでは$6〜10だった。)
          パスポートをデポジットとして預けなきゃいけない。
          問題は、交通の流れにうまく乗れるかどうか。2輪で普段運転して
          いるのはマウンテンバイクのみなのに(^^;)、急発進、急ブレーキが
          非常に多い。
          おまけに、ギア付きのバイクも始めてだ。
          80ccのカブはそこそこ馬力もありそう。ギリシャで一度、馬力の
          あるバイクでコケて怪我している。
          
          これだけ心配や不安要素がありながらも、
          一人で田舎で素の人に出会いたいという欲求は強い。

5) 1日市内をぶらつく。
          暑さにまいりそう。でも、それなりに面白いだろう。
          でも、都市だから飽きてしまうかも、、、。

  結局、散々迷った後、こんなに暑いのに、今回の旅でビーチに行ってないこと
から。ビーチに行くことにした。

「朝の8時時点で8人があつまっていなかったら、自力でバイクを借りる」
と、シンカフェに断った上で、一応、7人目のメンバーとしてリストに自分
の名前を書いておいた。行き先は一緒だが、そこへ行く手段をリストが埋まるか
どうかに委ねたのだ。情けないけど、自分自身で踏ん切りがつかないほど、バイ
クに対する不安要素が大きかった。

全然疲れていなかったのか、明日への期待と不安からか、それとも、騒音の
せいか、、、今夜の寝付きは悪かった。

続く−−−−−− ベトナム縦断9日間旅日記 ― 第8日へ −−−−−−


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