アフリカ南部の滝とサファリ 第2編
{photo:t902_1 普通の道路をマウンテンバイクで走っていたら、 象がいきなり、、、距離 15m}
−−−−−− Africa THE South 19Days ― part2 −−−−−−
ヴィクトリアフォールズ(前編)
{3日目;5/17(日曜日)at ヴィクトリアフォールズ in ジンバブエ}
[旅行会社とアクティビティの比較]
7:00 起床。風邪は喉に残っているだけだ。よかった、動ける。
朝から3つの旅行会社で、アクティビティと値段を聞いて回ってくる。
8:00 英国スタイルの朝食。短パンにTシャツの自分をSir呼ばわりしてくれ
るキビキビとしたウエイターに
TAKT「ジンバブエではコーヒーと紅茶のどちらが一般的?」
と聞いてみると半拍考えて「コーヒー」の答え。でも少し考えたあたり、南米と
違って紅茶が埃を被っているワケではなさそうだ。素直にコーヒーを選び、陽の
射すテラスで半熟の目玉焼きを突つきながら旅行会社とアクティビティの比較・
検討をする。
| アクティビティ | 旅行会社[US$払い] | アクティビティの補足 | |||
| TA1 | TA2 | TA3 | TA4 | ||
| バンジー | 90 | 90 | 90 | 90 | |
| ヘリ 15 | 76 | 65 | 60 | 76.5 | ヘリコプターで滝上空を15分遊覧 |
| マイクロライティング15 | - | - | 65 | 76 | プロペラとエンジン付き のハンググライダーで滝上空を15分遊覧 |
| チョベ 1日 | 170 | 160 | 95 | 165 | 近くのチョベ国立公園(以下、チョベNP)で 1日(7:30〜18:00)サファリ |
| クルーズ 昼 | - | 26 | - | - | |
| クルーズ 夜 | 25 | 26 | 25 | 20 | |
| ラフティング | - | - | 95 | - | |
| 凡例: | 旅行会社 | 印象 |
| TA1 | キャンプ受付横にあった | 机と電話だけ。胡散臭い、仲介のみ |
| TA2 | SHERE WATER | フレンドリーな受付 |
| TA3 | バックパッカーバザール (以下、BPバザール) |
落ち着いた女性キャンパー(HANNA)が丁寧に解説してくれた。 ラフティングの可能性も 「水位が段々下がってきているから火曜か水 曜には、、、」 と丁寧に教えてくれた。 他社は、 「まだダメなんだ」 と値段さえ教えてくれなかった。 |
| TA4 | AVISと併設の旅行会社 | クルーズ以外、全て値段が高い。 |
[ウィル]
日曜に朝食を食べられる所が少ないのか、偶然、ウィルと出会う。昨日ろくに
自己紹介できなかったので、お互いに話す。
ウィル;アメリカ人。風体は、かっぱ。バイオ関連の研究者。彼なりになんか
の樹をメインテーマに旅をするつもりらしい。勤続6年のリフレッシ
ュ休暇(5weeks)に有給3weeks足して2ヶ月アフリカを周るのだそう
だ。英単語は出てこなかったが、”羨ましい。”
代わりに
TAKT「今度生まれ変わったら、AUSかNZかドイツだね。」
っと、ため息交じりに吐いた言葉にウィルも相づちを打つ。
※ 世界中どこでも長期旅行者にAUSかNZかドイツ人が多い。特にドイツ企業は、
年間1ヶ月の連続休暇を取得できるのが一般的。
今日の自分の行動は、BPバザールに戻ってアクティビティの予約。残り時間
次第でマウンテンバイクを借りてグルっと周ろうと思う。それを聞いたウィルは
ジンバブエ側の散策が5Kmなんで歩くそうだ。お互いに同世代。ベタベタしな
い良い関係になりそうだ。
[アクティビティ予約]
BPバザールに戻って、HANNAおばさんにやりたいことを全て伝え相談をする。
5/17(SUN):2:30〜Bunji
5/18(MON):7:30〜Micro Lighting
以上は決定。金をその場で払う。(by Z$)
月曜に水位が下がって安全になれば火曜から今シーズンのRaftingがスタートの
決定がされるので帰ってきたら確認の為、来店しれくれ。とのことだった。で、
一応腹積もりは、
5/19(TUE):Rafting1日
5/20(WED):Chobe NP Full Day TOUR
の予定だ。決めるべき事を決めすっきりしたので、心が軽い。
[いきなり象とご対面]
11:00 マウンテンバイクをZ$100で17:30まで借り、Big Treeと呼ばれる大
きなバオバブの木を目指す。その周りの森(ダート)では、象やバブーンがいる
そうだ。ここでガタついた自転車を借りた友人から、注意をされていたので、念
入りにブレーキとギアをチェックした。快調に飛ばすが、前のギアの微調整が甘
く、スピードが乗った状態でトップギアに入れるとチェーンが外れる。まぁ、し
ょうがない。これが、一番マシだったのだ。スタンドがないのと手が油で汚れる
のが辛い所だが、チェーンをはめるのは普段から乗っているので慣れている。ト
ップギアに入らないわけではないので、結局、舗装道路は、後部ギアの切り替え
だけで走った。途中、ヘリポートや場違いな高級ホテルに迷い込んだりしながら
も滝の飛沫を頼りに方向修正する。
Big Treeまで来た。大きい。でもいたずら書きがすごくて悲しい。興ざめも
いいとこだ。
長居しないで、走り出そうとすると100m前方に不自然に止まっている2台の
車があった。内1台が走りだし、後部座席の子供が窓から「エレ・・」と叫んだ。
教えてくれた感じだ。「エレ,エレ,elephantか!」急いで残っている車の所に
向かう。マジ?っで、いたよ。本当にいた。いきなり柵のない舗装道路の脇10m
もない所に2体。角もしっかりある。耳を団扇の様にバタバタ扇いでいる。
旅の前に危険度の高い動物を挙げてもらったら、カバ,サイ,ゾウ,ワニ,バ
ッファローがベスト5。意外な所でキリン。だった。中でもカバと1,2位を争う
危険動物と無防備でガイドもいない状態で対峙しているのだ。興奮した。とりあ
えず、こっちに向かって来たらすぐにでも逃げられる様に心構えだけ入れ直して
カメラを構える。バカチョンのカメラは、動物写真には向かない90mmまでしか
ズームが付いていないが、さすがにその巨体と距離(16m位)により、ズームの
途中でアングルからはみ出てしまう。っっと、こっちに向かって来てる。デカい。
悠然とした動き。50m退く。その象が道路を横断する。路の真ん中で立ち止まる。
車を盾に再最接近。ケツの皺がクッキリ見える。盾にした車(1500cc級)が象
と比較して貧弱に見えた。象2頭は、オタオタする車3台とチャリンコ1台と人
間共9人をあまり気に止める様子もなく、マイペースで森の中に消えていった。
[金網]
しばらく進むと川のある方向(滝の上流)に、ダート道があった。象の消えた
方向と逆なので躊躇なく寄り道をする。これをたどれば滝に着ける。川の水で顔
を洗ったりしながら、進んだ。いきなり、金網。そして右に直角に折れる道。す
ぐそこは舗装道路。滝はすぐそこ。上がっている飛沫だけが見える。
仕方なく、道路を進む。すると両サイドに物売りとパーク?なんだ???。入
場料はZ$100(850円)。高いなぁ。滝をただで見れる所はないのか?そのまま通
過すると、すぐボーダーに突き当たった。ロンプラ(ガイドブックLonely Planet
の略)の地図を確認するとバンジーを飛ぶ橋はボーダーの向こうだ。パークは後
で行こう。
[バンジーの前]
13:00 町に戻る。小さいピザとフレッシュジュースの自分にとっては軽すぎ
る昼食を取った。すぐ後でバンジーで逆さ吊りになるのだ。逆流してはシャレに
ならないが、腹は減っている。苦しい選択だった。腹ごなしにギャラリーで民芸
品を見て回る。高い重い嵩張る、バックパッカーには不要な邪魔な物ばかり。芸
術的にも物足りなかった。もし、旅の最終地点だったとしても、触手が動いたの
は、
矢 Z$400(3400円)
腰の高さまである太鼓 Z$800(6800円)
くらいだろうか。
一番は値段が異様にツーリスティックな事が気に入らなかった。平均月収6000
円の国、ジンバブエにとってここは、やはり、別世界なのだ。
いよいよバンジーへと思ってチャリンコの鎖(2Kgはある)を解いていると。昨
日これを借りていたと言う人が親しげに話しかけて来た。
カップルの男「これが一番マシだと思うんだ。うん。」
TAKT「そうだね。」
話がそれ以上盛り上がらない。歩くだけなら1時間もいらない小さな町なのだ。
そんな話は珍しい事ではない。それよりも何よりもこっちは、バンジーの事で頭
がいっぱい。
TAKT「悪い。これからバンジーなんだ。」
時計を指しつつ、そそくさと別れを告げた。
今、思い返すと余裕無かってんなぁ。
[初バンジー]
13:30 ボーダーでモタモタ。イミグレとカスタムがあり、
※ イミグレ ; immigration : 出入国管理カウンター
※ カスタム ; custom : 税関
1回目:イミグレがくれた紙キレを持って、ゲートへ。追い返される。
2回目:イミグレが紙キレをもう1枚くれる。ゲートへ。追い返される。
3回目:その2枚の紙切れの内1枚にカスタムでハンコをもらう。やっと通過。
ハンコ付きの紙をゲートで取られる。裏紙を定規で切った様なふざけた紙切れ
を手形にやっとジンバブエの国境を越えられた。バンジーをやる橋までは700m
ほどある。途中、滝が近いのか、飛沫が雨の様に降ってくる。前からずぶぬれに
なった女の子が両腕をVの字に組む色っぽい格好で俯き加減ですれ違った。ブラ
をしていないからなんだろうけど、どこでそんなに濡れるんだろうと(その時点
では)不思議に思った。橋の手前でチャリを止める。ポリスがテントから出てき
て道に置かず、こっちに置けとうるさい。国旗用のポールに結束していると
POLI「ポリスの俺を信用しないのか?」
TAKT「あんたは信用する。でもこの前には色んな人が通るから、、、。」
(本当は信用してはいない。エジプトのポリスは悪代官に見えたから、まだ信用
できるかどうかは判定できない。それに後者はマジだ。ポリスがいい人でも人の
チャリの見張りまでやってくれるとは思えないし、そんな気を使わせてもと思
う)
どっちにしろ、少しでも離れる時に結束して置いておくのは基本だ。
TAKT「(場所貸してくれて)Thanks.バンジーの時間迫っているから、、、」
ボーダーで予想外に時間をくったので、受付時間の2時は回っていた。
橋の中央に行くと準備中。飛んでいる人はいない。写真を写す為、橋を渡り切
り、滝を初めて見る。崖の狭間に一部だけ見れた。後ろを振り返ると土産物屋が
3,4人たむろしていて彫りの入った杖を売ろうとする。結構良いデザインだった
が、自分には不要だ。
TAKT「このデザインは好きだよ。でも旅の始まりだし、荷物になるから」
と正直に断る。少し、話しているとバンジーやるならこのすぐ上の階段を登った
所にofficeがあってそこで受付しなきゃいけない事がわかる。橋の中央で1言
聞きゃあ済む事なのに、なんで関係ない人に教えてもらうまで気が付かないのだ
ろう。今回の旅はどうも自分自身がしっかりしていない。
(緊張?風邪?油断?久しぶりで感覚が???う〜ん。)
橋のザンビア側の小高い丘の上に竹で作ったofficeがあった。読みもしない
誓約書にサイン2つ書き込む。どーせ、死んでも怪我しても責任は追いませんっ
てセリフが書かれているに決まっている。体重を計る。靴はいて58.5Kg。右腕
内側に59/19と紅いマジックで書かれた。59が体重[kg]で19は飛ぶ順番or受
付の順番。
橋の中央に戻る。荷物やパスポートや時計を黒いトランクへ預け、注意を受け
る。飛ぶのは膝を使って大きく。腕はT字に広げ、顎を上げる。2回目にバウン
ドした時、ビデオとカメラ用に足の甲を見てスマイルし、両手を振って!ロープ
を捕まない事。その後、2,3人飛ぶのを見れた。
First Nameを聞かれ、
TAKT「TAKT!」
いよいよタオルを足に巻かれる。先ほどと同じ注意を話しながらも「スケアー?」
と何度も確認される。知らないor忘れた単語だ。
でも、この状況では「怖いか?」って聞いているに決まっている。
TAKT「Little bit.」
英語が出来るかどうか聞かれた時の自分の決まり文句だ。すんなり出る。
両足を縛られた状態で背を向けて橋の柵をくぐり、正面を向いて、エッジに立つ。
エッジは確認したが、下の水面はその時見た記憶はない。正面を見た。100m級
の崖が両脇にそそり立っている。だが、崖の上の地面は、今立っている足下のレ
ベルと同じなんだと思った。ただ、崖の割れ目に向かって飛び出せば良いのだと
思った。そう思うと腹が座った。不思議だ。この足に括ってあるゴムの事は心配
してもどうしようもない!信じるしかない!(自己暗示モードON)耳元で大き
な声でスタッフが叫ぶ。
「5,4,3,2,1,bungi!でjump!こっち向いてカメラにスマイル!あっち向いて、、、
ビデオにスマイル!jumpしたら胸張ってTの字!忘れるな!5,4,3,2,1,bungi」
躊躇させないためか大声で早口。こっちは聞き取りに気を削がれて、その勢いに
つられる様にjump!
<5,4,3,2,1,bungi!>
| 飛ぶ前・正面 | ![]() |
| 飛んでいる 瞬間のTAKT |
![]() |
![]() |
|
| 飛ぶ場所の下 | ![]() |
水面がゆっくり近づく。足に衝撃は、想像してたより少ない。1回目のバウン ドで虹が輪になっているのがわかる。3回目のバウンドでビデオに手を振る。後 は、軽いバウンドを感じながら頭に登ってくる血の感覚と円形の虹を楽しんだ。 結構迎えが来るまで長く感じた。あっけなかった。 逆さになった体を起こしてもらう。足の根元にくくりつけた方のロープに上か ら降りてきたロープを結束し、上げてもらう。橋の下の通路を歩かせる時も2段 階に渡って安全帯を切り替えた。建築現場の高所作業と同じ様な安全対策を取っ ている。最後に橋上に出る階段下で、付き添ってくれたスタップが、ネックレス 売りに豹変する。「記念に」と言いつつ橋下駄にあらかじめ綺麗に並べてあった ネックレスを指指す。くれるのかと思ったが、やっぱおかしい。無料かと聞くと Z$78と言ってきた。一気に冷水を浴びせられた気分だった。オフィシャルでも、 バンジーにゆかりがあるものでもなかった。飛んだ直後の興奮状態につけ込んだ この商法には、むかついた。 オフィスに帰ると、ほどなく自分のビデオが放映される。よくこの5分そこら の短い時間で編集したもんだとうならされる。BGMは、メンアットワーク(10年 程前にHitしたオーストラリアのPopsグループ)。懐かしい。たぶん編集機がオ ーストラリアから輸入した物なんだろうな。瞬間をよくとらえている。スローで よくわかる。自分が主役なのだ。AUSgの「140いるのよ」って言葉が耳に蘇る。 (クソっ。負けた、その通りや。)PAL方式でUS$40。痛い出費だが、仕方ない。 [ザンビア側ボーダー] チャリに乗り、行ける所まで行ってみようとザンビア側ボーダーを目指す。橋 から、800m程行って見えたのは、ゲートと四角く白い1階建ての建物。ゲート の先には民家は見えない。ただ、1本に伸びる道と草むらと森が見えるだけ。ゲ ートの岡田 真澄をスマートにした感じの警備の人間が気さくに声をかけてくる。 岡田「ザンビアに入国するならそこの建物のイミグレに行けばいいよ。」 TAKT「今日は、ジンバブエ側のボーダーで、橋でバンジーだけって言って来たか ら見てるだけなんだ。」 岡田「それでも、チョコっと行って帰ってくるなら、いくらか払うorタダで、 イミグレに相談してみな。」 (、、、なんかいい加減だなぁ。行きは良くても帰りにバクシーシとか帰れないと か、、、んな事ないだろうなぁ?) TAKT「明日、正式に入るから、今日はいいや。」 岡田「そうか。See you tomorrow.」(スマイルした。白い歯がキレい) (うっ、さわやか過ぎるぞ、岡田じい!) [ジンバブエ側パーク] ジンバブエ側ボーダーを抜け、すぐ(200m程度)のパークに入る。滝を無料 で見れるのは、国境に架かる橋以外になさそうなのだ。 服装は、迷った。日本で直前に行った人から「レインコート+傘」を忠告され ていたから、バイク用のレインコートを持ってきていたが、それは、宿の中。で も、空港で会ったオージーが「レインコートは不要。太陽が出ている時は暑くて すぐ乾くから」って言ってたっけ。確かに暑い。パークは16:30に閉まる。今は 15:30。取りに戻ったら、見る時間が少なくなる。短パンにTシャツ、ディバッ クの内部のカメラやメモ帳等はスーパーの袋で水飛沫から保護して入る。リビン グストン像を見るザンビアの近くの市の名前になっているくらいだから、昔の偉 い人なんだろうが、勉強不足で感慨は湧かない。その像のすぐ前に轟音がしてい るので、すぐ、そこへ。
滝の端だった。飛沫は少ししかかかってこないが、奥はすごくて300mも見通 せない。見る角度によって虹が2重に見える。無意識にさぶいぼ(鳥肌)が立つ。 自分は、昔から好きな音楽とか聞いて感動するとさぶいぼが出る。カジャグーグ ーのデビュー曲とかオネアミスの翼のエンディング曲とか、、、。 滝を右手に上流に進むとすぐ、午前中に阻まれた金網にぶち当たった。すぐ戻 って、滝そのものを左手に下流側に続く崖を進む。メインフォールを見た頃には、 そのすさまじい飛沫が作る雨は本格的になっていた。風向きに依って刻々と降り 方が違ってくる。もう2つ展望する所に立つとバケツや盥をぶち撒けた様な降り 方になった。滝本体もミスティで見れなかった。エッジまで行きたかったが、降 り方がすごすぎて行くのを断念した。これ以上行っても霧だけ見に行くようなも んだ。 そうそう、動物は、マングースとバブーンとブッシュバック(バンビ)が見れ た。マングースが可愛かった。 グショグショになったTシャツを絞りながら、両国ボーダー内ですれ違ったブ ラ無しの女の子の事を回想する。あれは、ザンビア側を見て、しっぽり濡れたん だ。間違いない。明日は完全装備で臨むんだと心に決めた。 [トラブル1(小)] ボーダーでチャリの前輪のブレーキが切れてた。普通にブレーキを使っていて 切れたのだから、普通ならこっちに非がないのだが、対策は頭の中で考えていた。 返しに行く時、なんか言われる前に TAKT「Thanks.でも、ブレーキが切れた。普通に使っているのに。整備が悪いか ら怪我した。どうしてくれん。でも楽しかったから、チャラにしてやるよ。 Bye!」 案の定、口を鋏みかけたが、そのスキを与えず、一気に言い終わると背を向けて スタスタと歩き去った。 「目には目を、ヤンキーにはヤクザ?」 [トラブル2(大)] 第2の財布をロスト。cash(2万円,US$160,南アランド2万円分)JCBカー ド6万円の紛失は痛い。スーパーの袋でゴソゴソやってた時に落としたか?パー クに入る前までは見ている記憶がある。旅を断念しなきゃいけない程のダメージ ではないが、通貨を両替できなかった時の保険の通貨を全部無くしたのだ。 痛い。痛すぎる。残業何時間分だ?ただ、油断があったかも、、、。 落ち込む。風邪を引いているので注意力が落ちているのか、、、、。 {5/18(月曜日)} [マイクロライティング] BPバザールで集合。仲間は、ノルウェーカップルとオージー女。名前は忘れ た。 ノルウェー男(以下ノル男)は、身長約2m近くの大男。映像制作の仕事。金髪。 ノルウェー女は、5分刈りの頭髪。唇右端のピアスがなかったらエイリアン4に 出演できそう。グレーの瞳が魅力的。 オージー女は、しなやかな身のこなしや話の進め方をする。胸なし。色気はない が、周りを明るくさせる雰囲気。 ザンビアボーダーでUS$10払った。ダートの飛行場までは15分ほど。人なつ っこい猫3匹と遊びながら、順番を待つ。写真は24枚取りのフィルムをUS$10 で買ってハンググライダーの左翼に固定されたカメラで撮影してもらう。ここで は、フィルムは全て輸入品で高い。ボった額ではない。 いよいよ飛ぶ。思ったより、急角度で上昇し、風の影響を受ける。1500feet の高度をキープし8の字に2回旋回する。やはり、上から見て初めて滝の偉大さ が分かる。遥か下をヘリが飛んでいく。どうやらヘリの方が近寄れるようだ。た だ、移動速度は早いので、じっくりは見れないかも。帰りに滝の上流の州にたた ずむカバが見られた。
{photo:t902_5 ヴィクトリア滝の展望 マイクロライティングより}

オージー女はなかなか帰ってこなかった。自分より早く離陸したのに。すると 10分以上たってやっと帰ってきた。上流にあるサファリ上空までの30分コース にしてもらったそうだ。本日早朝最後の客で、パイロットと事前に話を盛り上げ ていたからサービスを引き出した様だ。なかなかしたたかな女の子だ。パイロッ トは若い兄ちゃんだった。世界中どこでも男は可愛い女には甘くなる。 [ザンビア側パーク] ボーダーに着く前にパーク前でノル男と2人で送迎の車から降ろしてもらう。 入場料は、Z$50(or US$3)昨日の後悔があるので、こっちはバイク用レインコ ートとバッグ用カバーという完全装備になる。濡れるまでは暑いが我慢。滝の端 に着く。
{photo:t902_6 ヴィクトリア滝 ザンビア側の端 近景}
ジンバブエ側よりも遠くまで見渡せて風景も迫力があって綺麗だ。しばし佇む。 お互いに写真撮り合う。ノル男は濡れる前にパスポートと腰の貴重品袋を自分に 託す。だんだん滝の中央に近ずくにつれ昨日同様のすごい豪雨になる。 途中でノル男は進むのを断念。自分は単独で崖の先端を目指す。見所が4ヶ所。 風を読み、飛沫が比較的かからない時を窺いシャッターを切る。ついに先端。降 りは少しだが、飛沫のせいで少しの幅しか滝が見えない。時々、風向きに依って さーっと視界が開ける。さぶいぼが立つ。来てよかった。本当によかった。轟音 と豪雨の中、時を忘れてただただ突っ立ていた。
| ヴィクトリア フォールズ(ザンビア側) | |
| ザンビア側中央付近 近景 |
滝の水煙にかかった 2重の虹 |
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[バンジー見物] 歩いて国境の橋を歩く。ノル男が「見物しよう」と言って夢中で見ている。ビ デオにも写っていたが、タオルを巻かれるところから飛び終わるまで自分のカメ ラで撮る。ジェニファーコネリーを金髪にした感じのkiwiを中心に。ファイン ダー越しにひきつった顔が、、、昨日の緊張感、不安感が蘇る。自分自信で良く飛 べたなぁと思う。でも、考え様によっては、競艇のタンデム試乗よりは怖くなか った。アドレナリンの出る時間が短か過ぎるのだ。スカイダイビングの飛び出す 瞬間と時間的には同じ。自分の意志でjumpするところが違うだけ。一度経験し てみるとそんなもんかもしれない。なんだって。 「案ずるより生むが易し」 [落とし物捜し] 一応、ジンバブエ側パークに落とし物がないか聞いてみたが無かった。期待は していなかったけど、、、。cash月収10ヶ月分だもんなぁ。あーーーあぁ。(TT) [下がった水位] BPバザールでラフティングの可能性を確認する。水位が下がり明日、ラフテ ィングができるようだ。 火曜は、ラフティング。 水曜は、チョベNPへサファリ。 予定通り。旅のパーツがズバズバ決まっていく。 [銀行] 4万円が、US$270に。大失敗。第3国で両替するのだから、 両替2回(JPY--->Z$--->US$)で手数料も2回。 両替出来ないときの保険とはいえUS$1=150円は高すぎる。 [ポストのスト] 郵便局が月曜なのにシエスタタイムじゃないのに閉まっていた。切手が買えな い。周りの土産売りに聞くと先週金曜からストに入っているらしい。近くの少し 高級そうなホテルのshopでも売り切れ。テラスからの眺めが良いヴィクトリア フォールズホテル(たぶん1泊2万円以上のホテル)に向かう。切手を絵はがき 6枚分get。でも、それが最後の切手だった。泊まり客の金持ちの皆さん。スミ マセン。ウッシッシ。(^t^) [VFA Hotelのハイティ(アフタヌーンティ)] 遅い昼食にとテラスでメニューをとる。メニューにはアフタヌーンティの Z$115のみ。1種類しかないのだから選択の余地はない。気の利かないウエイタ ーだ。まぁ、「何か食べたい。メニューを見せて。」って言ったのは自分だが。 15:30 今日も虹が綺麗だ。びしょびしょの靴を乾かす為、裸足になる。時間 つぶしに持ってきた絵はがきも広げる。1枚目の半分を書き終わった頃。写真で しか見たことのない3段重ねの皿,バター,ジャム,紅茶,ポット,生クリーム、、、 と小さい2人用のテーブルは食べ物でいっぱいになった。
{photo:t902_9 ハイティ、けっこうなボリューム(^^;)}
思わずのけぞる。3段皿の内容は 上段;ケーキ 4種×2個。+1種。 中段;うす甘い、分厚い、丸いパン 4個。 下段;1/8の三角サンドイッチ 2種×8個。 パン4個とケーキ4個を残し、腹がパンパンになる。ハイティとは、ダラダラ食 べる英国式おやつという認識は、当たっていたのだが、、、。飲茶と同様複数人(理 想は偶数)で食べるべき食事なのだと悟った。昨夜、ウィルが遅い昼食をここで 取った。って言ってたっけ。だから、夕食を遅く取ろうとしていたのだ。なのに ピザ大を取って、、、。悪いことをした。 後で部屋に戻った時、ウィルに TAKT「ごめん。昨日の君の気分が分かったよ。」 [小さな村のヒーロー?] 16:50 4枚目の絵はがきを書いている時、不意に声がかかる。 見上げるとロマンスグレーのかっこいい40代のおっさんがグラサンを外す。 「君、昨日バンジーしたでしょ。」 TAKT「Yap.(Yes)」 「何回目?」 TAKT「First time」(文法的にtimeは不要やな) 「本当かい?昨日、橋から見てたんだ。Congratulation!良いjumpだったよ。」 TAKT「Thank you.」 一日当たり30,40人は飛んでいるだろう。でも、午後の最後だったから記憶に 残ったのかな?。目印の腕に残った59/19の紅いマジックは消えかかっていた。 昨日気付いた町の人に「バンジーやったんだね?Congratulation!」と口々に言 われた。一躍、小さな村の人気者?たったあれだけの事、されどバンジー。 Congratulation!と言われて悪い気はしない。落ち込んだ心が少しだけど明る くなった。 [待ちわびた月曜日] 酒屋,スーパー,薬屋と回って、マスカットワインのミニボトル(Z$12),くる み,水,のど薬,ベポラップを買った。物価は日本の7割程度。Z$は、明後日の 出国に備え調整局面に入った。2食分Z$200を残す。 [心地酔い眠り] ワイン250mlで上機嫌。明日のラフティングに備えて寝る事にする。 たったあれだけのアルコールで、、、いい気持ち、、、ZZZzzzzzz 続く−−−−−− Africa THE South 19Days ― part3へ −−−−−−
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アフリカ南部の滝とサファリ(目次)
世界あちこち旅日記(旅の目次)