旅の虫11号・第3章
初心者(妹)と一緒・NZ(ニュージーランド)
■ 旅日記No.065・NZ03中篇 ■
◆ 首都・ウエリントンで移動
小雨の降る朝、
通学・通勤の車をヒッチして駅〜フェリーへ
今思えば、「小学生の男の子とその父親ペア」がよく乗せてくれたもんだ。
銀色と水色の混ざったFordの大衆車だった。
NZ(Kiwi)人の人の良さに感謝。
ヒッチされた側の礼儀として、
できる限り会話をし、相手を楽しませる努力をする。
少なくともNZでお金などを渡すのは無粋な最低の行為。
◆ 船を待つ間・会話・妹の変化
タウポで出会ったワーホリ女から妹も少しは感じたことがあった様子。
旅に英語に積極的になろうという雰囲気が少し出てきた感じ。
そこで、
船上では、思い切って別行動。
◆ 将来へ向けてする情報収集2件
NZの英語は、オーストラリアの英語よりもスローで、、、
アメリカンの英語よりも優しい感じがする。
そして、オセアニア独特の陽気さを含んでいる。
好きだし、最初の海外旅行先としてお勧めする理由の一つだ。
だが、、、今回、物足りない。
初めてNZに来た7年前に
親友になった54歳のUKのおじさんとの旅の思い出が、
自分をどうしようもなく
UK南部の英語を懐かしく追い求めてしまうのかもしれない。
一緒にチャリで回ったり、
(往復40km、記憶に残る赤く陽に焼けたお互いの脹脛)、
宿で毎晩・旅の報告し合ったり、
飯を作ってもらったり、
kiwiワインを飲んだり(酸っぱかった、9度の軽いアルコール)、
初めて作ったベチョベチョの親子丼を「おいしい」と言って食べてくれた笑顔。
彼から教わったのは、毎日がんばり過ぎないこと。
1日ハードに動き、次の日はゆったり、またその翌日はハードに。
5日間旅をし、別れて〜2年間手紙をやりとり。
その後、トルコ+エジプト+モロッコ+西欧の長旅の最後で、
UKのYH内で小さいバッグを丸ごと盗難。
なんとか辿り着いたUKの中央部少し南西のローザーハムという田舎町。
彼を訪ねて再会。
バーでエールを酌み交わし、
ボールという原始的なゲームをし、
一緒にガーデニングもした。
夜、飲みながら、、、
鉱山で働いていた話とともに腕や足の自慢をされた。
56歳にして隆々とした筋肉、老人と呼ぶには失礼な立派な肉体。
(24とか26歳の目からしたら他の50台は老人だった)
手紙が途絶えたのは3年前、NZのHaweraという場所〜の手紙。
「弟夫婦と一緒に暮らしてる。移住した。との文面」
&「メリークリスマス」&「HPNY」
彼にまた会いたかった。
But,
情報は集まらない。
正確な位置、行き方が分からない。
(from 船上の従業員達)
でも、ここNZに彼はいるはず。
会いたい。強烈に突き上げてくる衝動。
懐かしくて暖かいキラキラとした思い出。
(妹には彼のことを打ち明けてはいない。故意に。
なぜなら、旅学優先!! 学習効果が薄れても焦っても困るから)
選り好みせずに船上の西欧系の旅人を捕まえ、久々に話す旅行以外の英語。
「クーンズ・イングリッシュを安く勉強する方法と地域」を情報収集。
「アメリカの南米移民対策・大人の学校」情報をGet。
「マルタ」情報をGet。
イタリアの南、元UKの軍事基地、独立国”MALTA”、、、が、
鮮明に記憶に残る。
(後日、どちらも行くことになるのだが、、、後述)
ひとしきり話、見る場所のなくなって、妹を探す。
大きな窓の暖房の効いた場所でくったり座っていた。
お互い少し風邪気味。疲れ気味。
◆ スリ対策
バックパックを足に絡め、、、少しまどろむ。
(これは一番初歩的で簡単なスリ対策、
腕を通す代わりに片足を通して撒きつけるだけ。
もち、妹にも習慣化させる。
多分煩いと思われているだろうが、、、何度も言う
身包み剥がれて後悔させるよりも、嫌われた方がマシ)
外は曇り、折角の海峡風景もこの天気の為に余り魅力がない。
南島に到着する頃、雲間〜少し太陽が顔を出した。
エメラルドグリーンの海と
ギザギザに突き出した半島の森の濃い緑の
コントラストがキレイだった。
(→ ■ 旅日記No.066・NZ04後篇 ■ へ)
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