トルコ+エジプト+モロッコ+西ヨーロッパ
7週間 1人旅
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[旅行期間] 1995年5月11日〜6月28日(49日間)
★[旅行日程]
月日 曜 観光都市 主な観光・出来事 宿泊
5 11 木 モスクワ
5 12 金 イスタンブール イスタンブール
5 13 土 イスタンブール ルメリヒサール城 イスタンブール
5 14 日 イスタンブール ハレム BUS
5 15 月 カッパドキア 岩穴住居 カッパドキア
5 16 火 カッパドキア BUS
5 17 水 パムッカレ 滝状石灰岩 パムッカレ
5 18 木 エフェス 柱 ボドルム
5 19 金 コス島 コス島
5 20 土 コス島 バイクで事故 コス島
5 21 日 アテネ 柱 アテネ
5 22 月 アテネ AIRスタンバイ カイロ
5 23 火 AIR手配 TRAIN
5 24 水 ルクソール 王家の谷 ルクソール
5 25 木 ルクソール ルクソール
5 26 金 アスワン
5 27 土 アスワン ダムと像 TRAIN
5 28 日 エジプト博物館 カイロ
5 29 月 カイロ ピラミッド カイロ
5 30 火 フェズ
5 31 水 フェズ メディナ フェズ
6 1 木 タンジェ
6 2 金 グラナダ
6 3 土 グラナダ アランブラ宮殿 TRAIN
6 4 日 トレド トレド マドリッド
6 5 月 マドリッド 王宮と美術館 マドリッド
6 6 火 TRAIN
6 7 水 バルセロナ カサミラ etc. TRAIN
6 8 木 シヨン城 ローマ
6 9 金 ローマ バチカン博物館 ローマ
6 10 土 ローマ ナポリYH
6 11 日 ポンペイ ポンペイ ナポリYH
6 12 月 カプリ島 青の洞窟 TRAIN
6 13 火 ベニス 散歩と散髪 ベニスYH
6 14 水 列車の車窓 ザルツブルクYH
6 15 木 ザルツブルク 塩鉱 ザルツブルクYH
6 16 金 ミュンヘン ノイバインシュタイン城 TRAIN
6 17 土 ベルリン WALKING TOUR ベルリンYH
6 18 日 ベルリン ベルリンの壁 TRAIN
6 19 月 パリ ルーブル美術館と風邪 パリ
6 20 火 ブル−ジュ
6 21 水 ブル−ジュ チャリンコ借りて ブル−ジュ
6 22 木 YHで盗難 ロンドンYH
6 23 金 大英博物館 ロンドン
6 24 土 ローザーハム ホームステイ JHON'S HOUSE
6 25 日 ローザーハム ホームステイ JHON'S HOUSE
6 26 月 ローザーハム ホームステイ ロンドン
6 27 火 AIR
6 28 水 時差−9帰国 旧寮
[国内から手配した交通機関]
アエロフロート(60日オープン+ロンドン出国税) 99000円
モスクワのトランジットホテル 8000円
ユーレイルパス(1等10日フレキシー) 55300円
[旅行目的]
@NZで何度も出会った英国人紳士Johnを訪ねる。
A海外旅行禁断症状を鎮める。
★[国別・感想および情報]{通貨とTCの換金手数料(=コミ)}
1)モスクワ(5/11){$1=約5000ルーブル}
トランジットホテルへの送迎バスによっては運転手のアルバイト的ツアーがある。
2)トルコ(5/12〜19){1TL=0.002円(インフレ中、コミなし)}
宿泊費はすべて500円以下でおさまった。夜行バスでは、必ず柑橘系の
コロンヤ(香水)サービスがあった。
ラジオから流れてくる音楽は、中国系弦楽器+アラブ系演歌+西欧系ビ−トが
mixされていて面白かった。港街のボドルムにはディスコが多く、その選曲は
8年前のを中心にUKチャートの3ヶ月前のものまで懐かしい曲がかかっていた。
トルコ国内観光で一番面白かったのは、カッパドキアだった。展望のきく岩穴
部屋に泊まり、米・加・ポ−ランド人と行動。夜景も穴もぐりも良かった。
パムッカレの石灰棚は、アングルを絞ると絵葉書と同じ風景を眺めることが
できる。しかし、水量不足の為、オフシーズンは栓をしており、膝までしかない
水は汚れていた。遺跡プールも期待外れ。1日で十分。
3)ギリシャ(5/19〜22){1Dr=0.39円(インフレ中、コミなし)}
エーゲ海の島の1つコス島に渡った。海は綺麗だったが、まだ冷たく25m泳いだ
だけで凍えそうだった。砂浜で10分間のゆで卵作りを試したがで半熟にもならなか
った。
4)エジプト(5/22〜30){1E£=26.5円(コミなし)}
イスラム教の教義の一つ「バクシーシ」を自分にとって都合の良い解釈を
「富める者(旅行者)は、貧しい者(エジプト人)に分け与えなければならない」とし
、定職につかず旅行者にタカろうとする人が多い。エジプト人の月収は3万〜0円。
・その他悪い事;なかなか繋がらない電話、カイロ市内辻々の銃をかまえた兵士。
・良い事;物価がバカ安(メロン2、クシャリetc.、水1.5lが、各1.5 E£)
ルクソールでナイルを渡るボートは観光用(3E£〜)と市民用(1E£)があるのだが
観光用を断って市民用で待っていたら、そのやり取りを見ていた農夫が日に焼けた
皺々の顔をもっと笑顔でくしゃくしゃにして「You...are good」と言った。すさみ
疲れてきった心に暖かいものが込み上げた。あの笑顔は今でも憶えている。
エジプト旅行では、旅行者同士の結束が硬くなる。アスワンでは、列車を降りた
30人が同じホテル(FAN+朝食付1泊6E£)へcheck in。その30人でAC付ツアーバスを
1人25 E£で貸し切った。(ツアーは、朝4時スタート。)
5)モロッコ(5/30〜6/2){1DH=10.4円(コミなし)}
体臭のきつかったROYAL AIR MOROCCOを飛び降りると そこはカサブランカ。
入国審査官のワイロ(タバコ)要求を無視し、外に出てみるとエアーポートバスが
なく、ベンツのtaxi(市内まで200DH)が止まっているだけ。フェズに向かうバス
から行き交う車を見ていると40%位はベンツだったのにビックリした。でも、
実は、ドイツからポーランド経由の盗品が多いとか。(ドイツ青年 談)
女性はエジプトと同様都市以外でほとんど姿を見かけない。男性は、夕方〜
5.6時間もカフェでミントティ−を飲みながらおしゃべりしている。エジプトに
比べバクシーシ攻撃は1度もなかったが、自称ガイドと物売りのひつこさは
エジプト以上だった。
6)スペイン(6/2〜7){1pta=0.74円(コミなし)}
グラナダは日照りで22〜6時断水だった。が、造園と噴水が売りのアランブラ
宮殿ではふんだんに水を使っていた。
マドリッドでは毎日開催している闘牛を日向席で見た。6匹の牛が死ぬのは
プログラム通りだが、演出で跪いた1人の闘牛士が最後の牛に腹を突き上げられ
死んだ(20分後掲示)。隣で熱狂的に応援していたおばさんが急に静かになった
のが印象的だった。
7)スイス(6/8・7時間){1SF = 80円(コミなし)}
シヨン城は期待通りの美しく戦闘的な城。日本語パンフも順序も親切。
高い物価(スナック170円。ハンバーガー400円)と悪い天気を嫌って予定していた
ユングフラウ登山とバンジーはとりやめた。
8)イタリア(6/8〜6/14){1伊リラ=0.06円(インフレ中、コミ0円〜300円)}
ローマ駅前の両替屋は、クズ同然のE£も替えてくれた。(コミなし,レートBAD)
ロ−マ国立博物館は引越中でがらくたしか残ってなかった。バチカン博物館は、
10〜11時がツアー客のラッシュで混みすぎて身動きがとれなかった。
ナポリ人は皆陽気で話好き、列車が来ただけでも大騒ぎ。こっちがイタリア語を
理解できないとわかってもかまわず1時間以上会話が続けられた。ポンペイは、
どこでもツアーと遭遇した為、解説付で4時間は飽きなかった。野外劇場は楕円で
背景には火山が見える。
カプリ島の青の洞窟は綺麗だったが、辿り着くまで 片道3時間、1500+480+900円、
待時間中の船の縦揺れで酔ってしまった。
ベニスの広場には、観光客からの餌を貰いすぎ5mしか飛べない肥満のハトが
ウヨウヨし滑稽だった。出国して1ヶ月以上たつのでベニスYH近くで散髪した。
おやじさんは、「日本人は初めてだ」と言って緊張していた(約1500円)。島中の
物価がローマの2倍以上の為、夕方になると両手に大きな買い物袋を下げた沢山の
島民が列車から降りてくる。上記の散髪代もローマなら480円〜。
9)オ−ストリア(6/14〜6/16){1OS=11円?(コミ800円in駅)}
ザルツブルク近くの塩抗は、すべり台がおもしろい。説明と見せ方がうまい。
(説明の言語は独語と英語)
10)ドイツ(6/16〜6/18){1DM=63円(コミ300円)}
ノイバンシュタイン城は白鳥のドアノブや蛇口とドラゴンやユニコーンの壁紙が
あり、悪趣味にメルヘンした城。でも、ここまでやるとはスゴイ。
ミュンヘン駅でpm.10時に電車待ち中、2チームのサポ−タ−が嵐の様に走りぬけた
。街中や駅では、足の悪い人が目に付き、ラクガキがパワフルで攻撃的だった。
ベルリンの壁は削れる。Check Point Charly(壁関係のビデオを放映)は感動し
た。旧境界に立って東西を見比べるとビルの造りが違うことがわかる。でも、pm.
11時までねばった夜景は、光量が少なくチョットがっかりした。
11)フランス(6/19〜6/20){1FF=19円?(コミなし)}
夜行明け、ルーブル美術館を7時間歩き、夜は凱旋門とエッフェル塔の夜景を
見た。メトロは終電間際に乗ったが途中でバックしam.1時で終わってしまった。
仕方なく乗ったベンツTAXIは思いのほか安かった(40FF)。しかし、疲れ+ホテルの
水シャワ−(別料金18FF)の為、ついに風邪をひいてしまった。
12)ベルギー(6/20〜6/22){1BF=3円(コミなし)}
ブルージュ駅からバスで5分のYHヨーロッパは清潔で両替もしてくれる。
YH内にバーまであり、近くに2軒も安いスーパーマーケットがある。GOOD。
レンタサイクルについて、駅のはBAD。マルクト広場近くの2軒の内、整備の良い方
を選んだ。ギア3段付き4時間で700円位。
13)イギリス(6/22〜6/27){1£=138.5円(コミ1£)}
2年半前にNZで道連れになった英国紳士の家を訪ねた。紛失した住所を電話帳で
探し、ようやくたどり着いた。場所はドンカスターとシェフィールド間の田舎。
長男の屋根裏部屋で2泊3日ホームステイさせてくれた。農園(アロットメント)に
水やりしたり、ボールをしたり、湿地に散歩したり、奥さんの買い物に付き合っ
たりしてるうちにあっという間に楽しい時間が過ぎてしまった。
[トラブル、トラブル、ハプニング]
・コス島にてレンタバイクで転倒した。伊製は、ミドルレンジが異様に狭く扱い
難かった。→治療代(4000円)バイク修理代(6000円)
・カイロでAIR代ぼったくられた。(気付いた後、交渉して1万円取返す)
・エジプトで下痢。アスワンで買った下痢止めが効きすぎてフェズまで便秘。
・アスワンで雷雨停電。変電所が弱いのかも?。
・ローマにてトレビの泉を探しているふりした自称ベネズエラ人にぼったくりバーへ
連れて行かれた。上手い話術とこちらの油断、反省。→実質被害は0円。
・ロンドンYHで盗難。ついて2時間以内にデバッグまるごとやられた。
→撮ったフィルム4本が痛く、宿の対応は非常に冷かったが、
警察の書類のおかげで保険はおりた。(予備眼鏡のお陰で3万円の得?)
[食事について]
・アテネのマ−ケット内にて豚や羊の皮をはいだ顔が見えるところで食事:
味はGOOD、臭いが超ベリバ。
・カイロでクシャリ:パスタとご飯1:1の辛みトマト酢飯。味は15点。腹はいっぱい。
・タンジェで牛の脳(初):絹豆腐よりやわらかく、アボガドのみたいな味。
・グラナダでガスパチョスープ(野菜スープ):冷たくおいしかった。
・バルセロナでかたつむり(初):小さめのサザエの様な味。爪楊枝でほじって食べた。
・ミュンヘンでウィンナー:白ウィンナー、赤ウィンナー共にGOOD。
・パリで牛のき*たま(初):少しレバーの様な味。2段階の歯ごたえ。気持ちは複雑。
(試さなかったが、パリでは蛙・ハリネズミも珍味とか...)
・ブルージュでウサギ肉:味は豚鶏間の鶏寄り。歯ざわりは豚寄り。
・イギリスの家庭料理:ヨークシャープディング等バターの使い方が上手い。
野菜のチーズがけもシチューも絶品だった。
[迷路の街]
・フェズ:メディナ(迷路の町)は3回TRY。@自称ガイドとAツア−の後について
B一人で、でも3回共出口は同じ。視覚外から飛び込んでくる馬、ロバ、人
それに手工業、コンパクトな(2〜4畳)店。商い、もとい飽きない街だ。
・ベニス:周回している船をうまく使わないと目的地にうまくたどり着けない。
ということに気付くのに半日かかった。でも、雰囲気は好き。
・ブルージュ:ベニスより落ち着いていて、「老後はここに暮らしたい。」とマジで思った。
[類似している文化]
観察の仕方が荒く、浅いのかもしれないが、柱(エフェス・アテネ・ローマ)と
八頭身彫像と宗教画(トレドのエル・グレコ〜各美術館)は、ローマ以降
「もう飽きた。もうたくさん。」と思いつつ見ていた。
[エピソード、、、カーペット屋さん]
旅行中、トルコで3軒、フェズで1軒連行された。
イスタンブールの店員は大抵日本語ペラペラ、最低でもSLOWでCLEARな英語を話す
、3晩連続でバックギャモンを教わった。
パムッカレでは、ホテルのオーナー(25歳)の叔父さんの工場兼問屋に連行された。
生産工程の詳細説明の後、WOOLの部屋、SILKの部屋に通され、王様を接待する様な
態度には強力なプレッシャーを感じた。とりあえず、気に入った柄を選びながら冷静
になる為の時間かせいだ。どうやって断り、ホテルのある街まで帰してもらえるか
...。選び終わった後、1番気に入った物の値段を聞いた。
「U$2300」(ヒョえー!!払えるわけないやん)
電卓借りて、(内心ドキドキバクバクどないしょー)
「これはすばらしいと思う。」とおやじの気を良くさせて、
「BUT、私は、この土地の都市の大人の平均月収がU$300程度ということを知っている
。制作期間とSILKの材料費を考慮した結果、私は、このカーペットの価値がU$400と
考える。..(うっっ。気まずい空気)これであなたに利益があるなら買いましょう。」
沈黙....................。(う〜んんん、マズッタか?)
「それじゃあ、絶対売れない。あなたはこのSILKが選りすぐりの5%で作っているのを
理解していない。絶対売れない。Bye!」
とおやじが引きつった笑顔で立ち上がった。
(ほっ。)開放。
車中での10kmはわざとずっと沈黙で通し、町に入ると同時に
「Please,drop me.」降りてから「Thank you for your guide.But,I'm tired.」
オーナーは慌てて「ホテルやこの町を嫌いにならないで!」と言い出し...その後は
こっちのペースだった。
もっと恐ろしい話。トルコのカーペット屋の背後には、そのオーナーを数ヶ月
ヒモにして、帰国の時は「ポイっ」というつもりの日本人女性の影が...。
(実際に3名。アラブ人よりも強かだと思った。げに女は恐い。)
フェズの自称ガイドは、実はカーペット屋だった。物はトルコに比べ明らかに下。
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